富良野のブルックトラウト

先週来、
悪天候が続く道北の川は、
相変わらずの濁りと増水。

一方で、
最近雨が少ない
道南や日高の川は渇水。

う~ん、今週は
出かける先の
選択肢が狭いぞなあ~。

せっかく週の真ん中に
丸一日時間を確保できたのに、
あれこれと迷いながら
日々を過ごすことに。

ただ、今年のコンセプトは
新しい鱒釣りの世界を切り拓くこと。

その原点に立ち返った時、
ふと頭に浮かんできたのは
こんな遠い昔の記憶であった。

たしか、富良野地域には、
ブルックトラウトが
ひっそりと自然再生産を
繰り返している渓があったっけな。

そうは言っても、
北海道に移住してからというもの
道内の川で
ブルックトラウトに
お目にかかることは
ただの一度もなかった。

唯一、北海道で
ブルックに出逢ったのは
およそ四半世紀前、
観光旅行で富良野を訪れた時のこと。

しかも当時は、
事前情報もほとんどなかったから、
狙って釣ったわけでもなんでもない。

当時の記憶をたどると、
早朝、ライトタックルを片手に
ひとりホテルを
抜け出した時のことだったと思う。

ホテルの近くを流れる小渓流で
ウェーダーも履かずに、
何気なくスピナーをキャスト。

そこに、突然、
ガブリとバイトしてきたのが
たまたまブルックだったというわけ。

だから、
北海道のブルックトラウトを
訳知り顔で語れるはずがないのも
いわば当然である。

ただし、かつて体験した
ブルックとの偶発的な出逢いが
あまりに衝撃的だったので、
関連する情報を調べることだけは
コツコツとやっていた。

所詮は、ネット上の情報や
図書館の文献で
調べられる範囲ではあったが、
それでも、ないよりはよっぽどマシ。

こうした情報に、
たった一回とは言え、
過去にブルックと出逢った
自らの体験を重ね合わせれば、
ぼんやりとではあるものの
おのずと見えてくるものがある。

そして今回、
小渓流を泳ぐブルックトラウトの姿が
ふと思い浮かんだこのタイミング。

ブルックトラウトを追い求め、
ついに富良野の渓に
向かう決断をしたのであった。

最初に入った渓は、
川幅1mほどの小渓流。

集めた情報の中に、
そこにブルックが棲息しているという
確かな証拠はなかったが、
個人的には
それなりの手応えを感じていた場所。

だから、とりたてて
疑心暗鬼になることはなかった。

イワナ系の魚を狙う時に用いる
いつもどおりのタクティクスで
一つひとつのスポットに
丁寧にミノーを撃ち込んでいく。

すると、
入渓して5分もしないうちに
早速、ひとつの答えが出た。

ちょっとした
岸際のエグレから
それっぽい魚が飛び出してきたのである。

慎重にネットインすると、
それが、ブルックトラウトの
血を引いている魚だということが
ひと目でわかった。

まずは、魚の上部からパシャリ。

ブルックトラウトの特徴ともいえる
虫食い模様が
はっきりと確認できる。

ただし、体側を撮影した画像を見ると
純血のブルックトラウトにしては
ちょっと派手さが
足りないような気がしなくもない。

ただ、たった一尾しか
キャッチしていないこの段階で
あれこれと邪推しても
あまり意味がないだろう。

すぐにリリースして、
さらに歩みを進めていく。

すると、今度は
ニジマスがヒット。

この魚、頬に浮かぶ
レインボーカラーの発色に
とっても深みがある。

サイズは
30センチを少し超えたくらい。

それでも、
でっぷりとした魚体が
栄養状態の良さを物語っている。

まあ、それもそうだろう。

このあたりの渓は、
ほとんどが湧水の川。

つまり、年間を通じて
水温がとても安定しているのだ。

だから、水生昆虫も非常に豊富。
この豪雪地帯にあって、
魚たちは、一年を通じ、
餌に困ることなく生きていけるのである。

さらにラン&ガンを続けていると
今度は、さらに
ブルックトラウトらしい特徴を備えた
ド派手な魚がヒット。

中でも、色使いが派手なヒレは
いかにも、これぞブルックという
なかなかの雰囲気を醸し出していた。

サイズこそ、
30cmにも満たないのだが、
顔つきは成魚のそれ。

アップで撮ると
なかなか迫力のある面構えをしている。

う~ん、
なかなかのイケメンだ。

ブルックをリリースして、
さらに釣りを続けてみる。

ところが、
ここでピタリと
アタリが止まってしまった。

なるほど、
ずいぶんと釣り人が入っている形跡が
そこここに残っている。

きっと、この場所も
ここ数日のうちに
叩かれていたのだろう。

踏み固められた場所から推測すると、
ほとんどがエサ釣り師のようだ。

どうやら、
こちらが思っていた以上に
ここは、地元で
人気の河川なのかもしれない。

まあ、とりあえずは狙いどおり
ブルックトラウトとの
再会を果たすことができた。

だから、
これ以上粘っても
あまり意味はないだろう。

ここでそう判断し、
次にエントリーを予定してした川へと
向かうことを決断。

そう遠くない場所に位置する
目的の渓へと
車を走らせることにした。

ところが、
そこで待ち受けていたのは
ちょっと意外過ぎる
富良野の渓の現実。

でもそんな現実を
目の当たりにできたことのは、
僕にとって、
非常に大きな収穫だったと思っている。

次回に続く)

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