イトウ向けロッド考_3

前回からつづく)

その後、僕にとって
新たなミッションとなった
スティンガーラックスの
後継ロッド探し。

ただ、結果的に言うと、
そのミッションは
未だに達成されていません。

あちこち探してみるんですけど、
大型イトウ狙いのシーンにおいて、
スティンガーラックスと同等、
もしくはそれを凌駕するロッドには
なかなか出逢えない。

悲しいかな、
それが今の現状なんですよね。

じゃあ、今は
どのロッド使ってるの?

面識のある方たちからは、
そんなふうにもよく聞かれます。

そうそう、
今、僕が使っているのがコレ!

TENRYUのRayz(レイズ)
というロッドです。

Rayzは、
トラウトフィッシャーの中では
かなり知名度の高い
ロッドであると言えるでしょう。

実際、北海道のフィールドで
使用しているアングラーを
見かけることもありますし、
定番のロッドとして
すでに市場に
定着している感じもありますね。

ここで、最初に
カミングアウトしておきます。

テンリュウさんには
やや失礼な言い方に
なってしまうのだけれど、
僕はこのRayzを
積極的に選択したわけではありません。

率直に言ってしまえば、
消去法で残ったのが
このRayzだったということ。

Rayzが特段に良かったわけではなく、
ほかにこれならと思える
ロッドがなかったというのが、
正直なところではあります。

実際に大型イトウ狙いのシーンで
Rayzを使ってみると、
全盛期のスティンガーラックスを
使っていた時と比べて、
バラシの確率は確実に上昇。

はっきりとした数字で表すのは
とても難しいのだけど、
ザックリとした感覚として、
フッキングしたイトウの1割くらいは
バレてしまう印象もあります。

感覚的に言うと、
その理由は意外にはっきりとしていて、
掛かりどころが悪いバイトに対して、
その後、フォローを入れるのが難しい。

スティンガーラックスだと、
多少掛かりどころが悪くても、
騙し騙しファイトすることによって
ぎりぎり、
ランディングまで
持ち込むことができた。

でも、Rayzではそれができない。
そんな感じなんですね。

ただし、これは
スティンガーラックスとの比較上の話。

リニューアル後の
「モンスターブラウン」など、
近年のスタンダードとなっている
固めのロッドと比べたら、
格段にバレる確率は低いんですね。

今、僕がRayzを使っているのは、
これが主な理由。

消去法で、と言った理由は
こんなところにあるのです。

ここまで、
Rayzをほめるというよりは、
だいぶディスってしまった感も……

ただ一方で、
「これは!」と胸を張って言える
Rayzの素晴らしさを
発見したところもありました。

それは、うちのカミさんの
イトウ釣りシーンを見ていると、
スティンガーラックスよりも
Rayzを使っている時のほうが、
ずいぶんと
しっくりきているように見えるんです。

実際、イトウのキャッチ率も
下がるどころか
いくらか上昇している感もありますし、
何より、ストレスなく
釣りを楽しめているような…。

そうそう、Rayzは
キャスト時のスイートスポットが広く、
ロッドの調子も
張りと曲がりのバランスが
うまく取れているんですよね。

その上、非力な人でも
フッキングが決まりやすく
設計されているらしく、
女性や少年アングラーにはピッタリの印象。

このあたりは、
テンリュウさんからも発信があるように、
Rayzがエキスパート向けに
特化されたロッドではないことを
まさに体現しているようにも思えます。

そう、使う人によっては、
大型イトウ狙いの
オンリーワンロッドに
十分になりうるスペックがあるのだ
ということなんですね。

これからイトウ釣りを
はじめようと思うんだけど
ロッドは何を選んだらいいと思う?

そんな質問を投げかけられた時、
まずは、その人の
フィッシングスタイルを
ヒアリングしてからではありますけど、
僕は、シンプルに
Rayzをおススメする機会が多いですね。

細かく言えば
ややもの足りないと
感じる点はあるけれど、
ストレスなく釣りを楽しむ
という視点でみれば、
掛け値なしにいいロッドですもの。

ところで、誤解のないように
一応、補足しておきますが、
僕がテンリュウさんから
何らかの利益供与を
受けている事実はありません。

あっ、そんな心配は
無用でしたかね(笑)

そんなこんな、
個人的な視点では
スティンガーラックスの
後継ロッドになりきれていない
Rayzというロッド。

でも、
一歩引いて考えてみると、
誰にでも扱いやすくて
汎用性が非常に高い。

それでいて、ハードな
フィッシングシーンにも耐えうる
高い機能を保持している。

ならば、少なくとも、
価値の高いロッドであることを
疑う余地はないのでしょう。

ちなみに、
レイズスペクトラのほうは、
イトウ釣りには
あまり向かないのでご注意を。

キャスタビリティーの高さは秀逸でも、
張りが強調されている分、
イトウのファイトとの
相性がいいとは言えないでしょう。

関東の渓流で
ヤマメ釣りをやるなら、
絶対にほしい
ロッドではありますけどね。

でも、高価なロッド、
あるいは、エキスパート向けに
開発されたロッドが
常に最強ってわけじゃないのが
本当に面白いなと思います。

ターゲットによって
相性のいいロッドが違う。
やっぱり釣りは、
本当に奥が深いですね!

そんなRayzですが、
たまたまメーカーさんの
ホームページを観ていたら、
ちょうどリニューアルされる
タイミングのようですね。

本来なら、
パシフィコ横浜に行けば
実際にロッドを振ることが
できたのでしょうが、
それが叶わないのが残念。

でも、機会があれば、
是非、どこかで振ってみたい。

ここまで
計3回にわたって紹介してきた
イトウ向けロッドに関する考察。

そんなんじゃ
1m50cmは獲れないよとか、
世の中には、きっと、
いろんな意見があるのでしょう。

もちろん、僕の感覚が
唯一無二の正解だなんていうつもりは
毛頭ありません。

あくまでも
ひとりのアングラーの感想ですね。

唯一点、もしこの感想に
ネット上の多くの"感想"とは異なる
別の価値があるとしたら、
それは、モノを
売ることを目的に書かれた
感想ではないということ。

そこの部分が
なんとなくでも
皆さんに伝わるといいな。

このブログでも
今後、特定の商品をPRする場面が
あるかもしれないですけど、
その場合は、ちゃんと
PRであることを明確にした上で
発信しようと考えています。

やっぱりそこは、
ちゃんと切り分けないと、ね。

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