2021 初釣り

今日は、3月1日。

今年もついに
自主禁漁期間が終了し、
満を持して支笏湖へと向かった。

自らに課したミッションは、
最後までネクトンを投げ倒し、
今年の初鱒をキャッチすること。

毎年、毎年、
同じアプローチじゃ面白くないので、
今年の解禁は
まさかのネクトン縛り。

う~ん、
今年の初釣りなのに
いきなりネクトンを
使いこなせるのかな、わたし???

もちろん
不安がないわけじゃなかったけど、
まあ、今どき支笏湖で
ネクトンを投げてるアングラーなんて
ほぼほぼ皆無だろうから、
どんな結果が出るのか、
それはそれで楽しみではあったのだ。

実のところ、
本当は週中の水曜日あたりに
初出陣予定だったのだけれど、
明日の北海道地方は
全道的に大雪の予報。

支笏湖あたりでも
多ければ50cmくらいは降るらしく、
もし本当にそうなれば、
水曜日のエントリーは
物理的に不可能になってしまう。

だとすると、
無理に時間をつくってでも、
今日行くしかないだろう。

そんな判断もあっての
急遽の出陣となったのだが、
さてさて、どうなることやら…

朝発表の最新の
天気予報を信頼するとすれば、
午前中はベタベタ。

昼頃から風向きが北に変わり
6~7mの強い風が吹くらしい。

この予報に軸足を置くならば、
気焦って午前中からエントリーしても
労多くして何とやらになることは
目に見えている。

ならば、勝負は午後。
昼過ぎにくらいに
現地に着くイメージを持って
のんびりと家を出ることにした。

湖畔沿いの
国道から湖を眺めると
南西から北東の方向へと
弱い波が走っている。

あらあら、
ちょっとばかり
フライングしてしまったようだ。

要所要所に
アングラーの車は停まっているが、
幸い、懸念された
混雑というほどの状況ではない。

ひとり車の中で
ボケっとしていても仕方ないので、
空いている場所を見つけ、
まずは湖畔に降りてみることにした。

湖岸に立つと、
道路から眺めていた時の感覚よりも
さらに波の勢いが弱い。

う~ん、
ローライトは歓迎だけど、
さすがにちょっと厳しいよな。

そう思いつつも、
ひとたび湖岸に立ってしまえば
ルアーをキャストしたくなるのが
釣り人の性というもの。

ナイロンラインにネクトンを結び
"エイヤー"と
今年の初キャストを
支笏湖にお見舞いする。

だが、案の定、
キャス練タイムが
しばらくの間、
続くこととなった。

まあ、ネクトンの
スイムテストだと思えば、
この時間も、
無駄ではないはず。

そんなこんなを
自分に言い聞かせながら、
およそ1時間ほど
キャストを続けてみる。

が、やはり鱒からの反応はない。
そうこうしているうちに
時刻は14:00。

う~ん、
まだ風向き変わんないのかなあ~

そんなことを思いつつ、
ふと湖の対岸に
目を遣ったときのことだった。

北側の山の稜線が真っ白になり
急に風向きが北に変わったのだ。

ヨシ! このタイミングだ。
波を正面から受けるエリアの
空いている場所に移動しよう。

荷物を背負い、
足早に車へと歩を進めた。

国道を美笛方面へと流しながら
十分な期待が持て、
かつ、アングラーがいない場所を探す。

混雑という
レベルではないものの、
トンネル付近までは
点々とアングラーの車が
道路脇に停まっている。

だが、混みあっていそうな
美笛までは行きたくない。

空き地で何度か
Uターンする羽目にはなったけれど、
ほどなくして
イイ感じの場所の近くに
安全な駐車スペースを確保。

準備を整え、
深雪を一歩一歩踏み固めながら
慎重に斜面を降っていく。

無事に斜面を降り湖岸に立つと、
イイ感じの波が
正面から打ち付けていた。

うんうん、
この条件ならいいだろう。

すぐに確信を持てるくらい
期待大の状況。

これでダメなら、
自分が単にヘボだってことだよな…。

ゴン!

ジィーーーーーーー

答えが出るまで
エントリーしてから
5分とかからなかったと思う。

まさに、即答!

なかなかの感触が
ロッドを握る右手に直に伝わってくる。

ただ、何かがおかしい。

ん、、、ドラグの設定、
こんなにユルユルだったっけな!?

しばらくして、
事情は吞み込めた。

そう、事前に想定していた
魚種じゃないんだ。

まあ、それはそれで悪くない。

ザブンザブンの波と
ケンカしないように気をつけながら、
慎重に魚を寄せてくる。

エイ!

いや~、
今年の一発目にしちゃあー
ずいぶんとイイ魚だ。

アフターの♀で
ちょっとスキニーな
体型ではあるけれど、
立派なニジマスには違いない。

一応サイズを測ってみると、
61cmもある。

支笏湖でのその年の初鱒が
ブラウンじゃなかったのって、
これが自分史上、
はじめてなんじゃないだろうか。

偶然? それともネクトン?

まあ、たった一尾じゃあ
理由なんてわかるはずもない。

近くにいい感じの
撮影スポットがあったので、
パーツごとの写真も撮ってみる。

まるで扇子のような尾ビレ…

上品な色合いのレッドバンド…

艶めかしさ漂うアブラビレ…

そのどれもが
ケチのつけようがないほどに美しい。

リリース前、
綿あめのような雪が
体側に乗っかったので、
最後にユニークな
ワンカットをパシャリ!

いや~、自主禁漁を解いたその日に
こんな素晴らしい鱒に
出逢えちゃったりするんだから、
やっぱり支笏湖は
すんごいフィールドだよなあ~。

支笏湖の
ファーストフィッシュがニジマス。

本来、僕の釣りとは
相性が良くないはずの魚だ。

これだけでも、
十分驚くべき出来事。

ところがこの日、
ビックリ仰天の出来事は
これで終わらなかったのである。

ゴン!

バッシャン、
バッシャン、
バッシャン!!!

ん、、、またか!?

先ほどの魚をリリースして
5分も経っていなかっただろう。

またしても、
ニジマスらしき魚がヒットしたのだ。

今度は、
さっきみたいなサイズじゃない。

けど、なんだか元気いっぱい。

ジジジジジーーー

まだ3月だというのに
イイ感じの金属音を
響かせてくれるじゃないか。

慎重に寄せて
ネットインしてみると
50cmには少し足りなそうな
ビカビカのニジマス。

どうやらこの個体は
スポーニングには
関与していないらしい。

にしても、
貧栄養湖の魚とは思えない
ブリブリ感だ。

でもニジマス2連発って、
やっぱ、なんか変だよなあ~

たぶん、時季を問わず、
支笏湖では
自分史上、初の出来事だと思う。

ネクトン?
それとも、今年がそういう年なの?

まあ、その答えは
そう遠くない将来に出るのだろう。

そう、しばらくは
ネクトンを投げ倒せばいい。

それでいつものように
ブラウンオンリーに回帰するのか、
それとも
普段とは異なる傾向を示すのか。

この先、支笏湖で
コンスタントに魚をキャッチできれば、
必ずそこに
答えがあるはずなのだ。

うんうん、
今年はなんだか
面白くなりそうだぞ。

さてさて、
次はいつになるかな…。

あ゛ー、明日の大雪、
頼む、ほどほどにしてくれ~(笑)

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