畑作地帯の秋景色

石北峠を越え
オホーツク海側に抜けると
そこには
北海道の畑作地帯らしい秋景色が
一面に広がっていた。

この季節、
土地がやせないように
農地には「緑肥」が
植えられることが多い。

そして、
その「緑肥」の代表格が
このキカラシ。

菜の花に
とてもよく似ているけれど
観賞用の菜の花が
狂い咲きしたわけではない。

よく、美瑛の丘の
ポスターなんかにも登場するので、
見たことがある方も多いと思う。

その美瑛も、
やはり畑作地帯。

その点、
オホーツクの内陸部と
美瑛の秋景色には
共通項が多いような気もする。

キカラシのほかにも
背の小さいヒマワリが
しばしば「緑肥」として
農地に植えられることもあり、
私たちの目を楽しませてくれる。

「緑肥」は
作物の収穫後に植えるもの。

だから、
畑作地帯に広がるこの景色が
北海道の
秋の風物詩というわけだ。

ただ、キカラシにしても
ヒマワリにしても観賞用ではない。

なので、最低限、
農家の方に迷惑がかからないよう
離れたところから
そっとのぞき見させてもらうのが
よそ者としての礼儀。

それでも、
幹線道路の歩道から眺めるだけでも
十分すぎるほど
色鮮やかな
景色を楽しむことができる。

今度は、
小さな沢に架かる橋に立ち
無加川支流の様子を眺めようとすると
燃えるような紅葉が
目に飛び込んできた。

そうそう、
峠を降れば、
そこはまだ秋真っ盛り。

赤、オレンジ、黄、黄緑と
樹種によって
色づき方が違うのも素敵。

植林だらけの
いわゆる二次林では
こうした見事な景色は
ほとんど観られないからね。

そんな心洗われる景色に
見惚れつつ、
車は北見方面へ。

オホーツクの秋は、
道北、道南とはまた違った
魅力を宿しているのであった。

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