みちくさ

せっかく
横浜まで出るのなら、
北海道へトンボ返りでは
ちと悲しい……。

そりゃあそうですよ、
コロナ禍でもあり、
ここしばらくは
首都圏との行き来が
以前と同じようには
できなくなっていましたから。

ということで、
釣りフェス終わりに
東海道線に乗って向かったのは
海辺のこのまち。

そうそう、
せっかくなら
このまちまで足を延ばして
"みちくさ"を喰ってやろうという
算段なのであります。

一般の北海道民の皆さんには
伝わりにくいかもしれないけれど、
トラウトフリークの人なら
この看板を見ただけで
ここがどこかわかるはず!?

そうそう、
看板の魚は鮎にしか見えないけど、
トラウトフリークにとっては
大アマゴのイメージしかない
伊豆の名川「狩野川」。

つまり、
ここは沼津のまちなのでした。

もちろん、
ここまで来たら
アマゴとヤマトイワナに
再会したい……

……のですが、
当然、今は禁漁期。

う~ん、
ここまで来て
彼らに出逢えないのは、
わかっちゃいるけど
やっぱり寂しいのですよ。

なんたって、
北海道じゃ釣れない
スーパービューティフル
トラウトですからね。

ということで、
ここに来た目的は、
北海道ではありつけない
ご当地グルメを食すること。

夕方訪れたのは、
沼津の老舗「冨久家」さん。
ここで、
うな重(並)をいただきました。

このあたりでは、
産地で言うと浜名湖、
「うなぎ屋激戦区」という意味では
三島あたりが有名……。

……なんですけど、
御殿場も含め、
富士の湧水が豊富なこの地域には
ハイレベルなうなぎ屋さんが
あちこちに点在しているというわけ。

学生時代はお金がなくて、
「このへん、うなぎ屋さん多いな……」
とせっかく感じ取れても、
お店に入れる機会なんて
なかなかなかったものですが、
大人になった今なら……
って感じでしょうか。

若い頃に
釣りざお片手に
見知らぬ地域をプラプラ歩いて
その景色を頭にインプットしておくと、
オッサンになってから
こんな形でご褒美をもらえる……。

なるほど、
「可愛い子には旅をさせよ!」とは
よく言ったものですね(笑)。

せっかく
ここまで来たのなら
アジ、アジでしょう!

ということで、
翌朝は沼津港にある
「せきの」さんで朝ごはん。

注文したのはもちろん、
このふっくらアジフライ!

当地に
一度でも行ったことがある方は
イメージできると思いますが、
ここはいわゆる「大衆食堂」が
軒を連ねている場所。

なので、
器にオシャレ感は
まったく感じられないのですけれど、
素材はやっぱり
最高なのであります。

今は、
旬の時季ではありませんが、
それでもアジの生きの良さが
まったく違いましたね。

身がふっくらしていて、
フライにしても
プリプリの食感が残っている。

うんうん、
コレ、最高だわー!

ちなみにカミさんは
「アジのなめろう丼」を注文。

ここ北海道では
「なめろう」という食文化が
あまり一般化していないので、
私個人としては、時季になると
サンマやイワシを買ってきて
たまに自作のなめろうをつくる程度。

だから、
ひとくち横取りしたそのお味には
やっぱりココロオドルものが
ありましたね(笑)。

アマゴとヤマトイワナには
出逢えなかったけれど、
美味しいものを食べて、
富士山を近くで観て……。

北海道もいいけど、
このあたりの地域もいいですね。

真冬でも
ほとんど雪は降らないし、
地魚の水揚げが
極端に細ることもない。

沼津駅前にある
「しずてつストア」をのぞいてみても、
鮮魚コーナーには、
ウマそうな魚たちが
ところいっぱい
並べられていましたから。

さてさて、
この自称ワーケーションは
もう少し続きます。

もちろん
魚はまだまだたくさん
話題に出てくるんですけどね。

アブラビレに関しては……

いや~、ちょっと……(笑)

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