水芭蕉の渓

ニジマスに支配された
エゾノリュウキンカの渓を離れ、
移動した先の小渓では
水芭蕉がすでに咲いていた。

ところどころ
密度濃く群生していたので、
少し遠回りしてからの
エントリーに。

およそ50mほど
釣り下ったところで、
この小渓では初めてとなる
魚からの反応が、、、

おっ!
これはニジマスの
反応じゃないぞ!!

鈍いアタリの出方……
ルアーを追う際のスピード感……

うんうん、
ここは間違いなく
オショロコマの渓に違いない。
そう確信した。

そして待望の出逢いは
すぐに訪れることとなった。

レイダウン絡みの
ちょっとした深みから、
20cmクラスのオショロコマが
やや警戒心を抱きながらも
飛び出してきたのだ。

この魚を眺めていると、
あらためて
自分はオショロコマが好きなんだと
いつも再確認させられる。

サイズが
特別に大きいわけでもない……

お世辞にも
釣り味がイイとは言えない……

なのに、
心躍る感覚が
他魚種に出逢った時と
明らかに異なるのである。

オショロコマの
棲息が確認できれば、
それ以上の長居は無用。

すぐに退渓し、
足早に隣の小渓へと向かった。

次に訪れた渓は、
ところどころに
ビッシリと護岸が入っていて、
流れはほぼ直線化されていた。

景色として
オショロコマ向きとは
到底思えなかったのだけれど、
水質はよく
絶望的というほど酷い感触はない。

そしてこの渓でも、
エントリー早々に
オショロコマとの出逢いが
訪れることとなった。

オショロコマが
身を潜めていたのは、
一直線の流れが
わずかに緩くなったスポット。

ここのオショロコマは、
日頃から
さぞ生きづらく
感じているのだろう。

そう思わせる
ファーストバイトだったかな。

この日は
夕方から別の場所で
仕事の予定が入っていたので、
こうして今回の
オショロコマ探索は終了。

いるところにはいる……
そうわかったのは
確かな収穫だったと思う。

けれども、
やっぱり彼らは
ギリギリの環境で
生きながらえている。

そんな現実を
ズドンと突きつけられたことが、
今回は何より
印象的だったかな……

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