続いて訪れたのは、
ガイドでは
絶対に使わない
プライベート的なエリア。
実は私の場合、
「秘密の場所」みたいなのは
ほとんどなくて、
基本はゲストの要望に応じ
どこにでもお連れするのがマイポリシー。
だけどココだけは、
間違っても潰しちゃいけない
ちょっと特殊な
エリアなのかもしれない……
そんな思いがあるため、
別に隠したいわけじゃないんだけど、
第三者に知らしめることを
あえて控えている、
そんなエリアである。
それとね、
この場所、
巨大なヒグマの
住処でもあるのですよ。
だから、
ここに来るなら
それは
完全なる自己責任。
そんな場所ゆえ、
ゲストはおろか
気の置けない旧友ですら案内できない
非常にデンジャラスな
場所であったりもするのだ。
そんな場所での
ファーストヒットは、
コンディションのいい
良型ヤマメ。
先ほどの渓の魚よりも、
まだ夏っぽい色をしていた。
エゾイワナも
この渓の住人だ。
おろらくこちらが
ネイティブなのだろうが、
ほとんど大型の個体を
見かけないところからすると、
ヤマメに対して
地位が低くなっているのかもしれない。
そして
この場所の特徴、
それはこんな
ランドロックサクラが
たまに釣れること。
下流に巨大な水溜まりが
あるわけではないので、
これをランドロックサクラと
呼んでいいのか疑問もあるのだけれど、
体側にパーマークが
はっきり見えるわけでもないし、
サイズも40cm級と
北海道のヤマメにしては
さすがに大きすぎる気がするのだ。
実際、
北海道でこのサイズ、
しかもオスの
ランドロックサクラが釣れる場所って、
ほかにはいくつも思い浮かばない。
閉鎖水域だからこそ、
オスがこんなに大きく
成長するのかもしれないが、
「なぜここだけ?」という疑問に対し、
未だ答えを見い出せずにいるのが
実情だったりもする。
そんなこんな、
今シーズンのヤマメ狙いは
おそらく
これで終わり。
さて、
次はどこの渓に向かおうかな……