昨日は、
午後から来客の予定があったので、
夕方の支笏湖散歩は断念……
となるはずだった。
ところが、
思いのほか
スムーズに打合せが終了。
あれっ、
散歩、今からでも
まだ間に合うんじゃない!?
そんな誘惑に
そそのかされてしまったのは
もちろん
言うまでもない。
車を軽快に走らせて
モーラップの入口に到着したのは、
だいたい
16:45頃のことだったと思う。
昨日は、穏やかな好天が
丸二日続いた翌日で、
午前中には
寒冷前線が支笏湖付近を通過。
つまり、
湖水に明らかな
状況変化が生じたであろうことに
疑いの余地はないということ。
そんな期待抱きつつ、
まずは、南岸の国道を
美笛の入口まで
サッと車で流してみたのだが、、、
いや~、スゴい!
平日の夕方にもかかわらず、
美笛入口までの道沿いに
20台を超えるアングラーの車が
停まっているではありませんか。
あちゃー、
こりゃ、入るところないや。
すぐにそう理解した。
仕方がないので、
来た道を引き返し、
様子を見に
北岸へと向かうことに……。
やっぱあっちも
相当混雑してるのかな、、、
ところが、
支笏湖温泉を過ぎ、
旧有料道路を車で
しばらく流して行っても、
そこにアングラーの姿はなかった。
そう、混雑どころではない。
理由はよくわからないが、
見渡す限り、
湖畔に人影がないのである。
うんうん、
これならポイントは
もう選びたい放題。
日暮れまで
およそ1時間ほど、
自分のペースで
のんびりと釣りができそうだ。
これだけ
空き空きの状況なら、
他のアングラーへの配慮を
気にかける必要もない。
ならばということで、
期待の持てそうなポイントを
かいつまんで
大胆に叩いて行くことにした。
湖畔に立ってみると、
適度な波があって、
湖の雰囲気は抜群。
そこに
魚がいてくれさえすれば、
なんとか
口を使わせることはできそうだ。
こうなると、
俄然、集中力が増してくる。
これが
「アングラーの性」
というものなのだろう。
ガツン!!!
期待した以上の激しい衝撃が
ロッドを握る右手に伝わったのは、
期待度3番目のスポットに入った
その一投目のことであった。
ジジジジジィィーーーーーーー
ドラグは
けたたましい音を立て、
ラインは沖へと
一気に引きずり出されていく。
んんん、
そんなにデカかったっけ?
バイト直後に
一瞬だけ見えた魚体の長さと、
ブラウンらしからぬ
その暴力的なファイトとの乖離に
思わずオロオロ。
それでも……
焦ったって仕方がない、
いくら魚影が濃い支笏湖といえども、
そう頻繁に訪れるような
ビッグファイトじゃないんだから、
この時間を愉しまなきゃ損でしょ!
そう思えた瞬間、
適度に肩の力が抜け、
そのファイトを
完全にこちらのペースに
持ち込むことができたのは
ちょっとばかり
ラッキーだったかな。
周囲には障害物も多く、
正直なところ、
楽にランディングまで持ち込めるような
状況にはなかったと思う。
それでも、
心の余裕は
これ以上ない強力な武器。
魚のパワーが削がれてきた
タイミングを見計らい、
魚との距離を
一気に詰めにかかる。
そして、、、
何コレ!?
ブリブリパツパツじゃん!
そうそう、
長さに関しては
当初の見立てのとおり、
驚くような
サイズ感ではなかったのだ。
今回は一応
ちゃんと魚の長さを
測ってみたのだけれど、
サイズは79cm。
わずかではあるが
ハチマルには届いておらず、
客観的に見て、
超ド級と言うほどの長さではない。
ただこのブラウン、
重さだけはすごかった。
あんな
重量級の魚がやるような
パワフルファイトを
展開するのもよくわかる。
コンディションもいいし、
長さだけに
魚の価値を求めない私にとっては、
理想の出逢いに
なったんじゃないかな。
ちなみにこの個体、
胸ビレが幅広い形状をしていて、、、
尾ビレ周辺の
筋肉量もモリモリ!
うんうん、
強くて、美しい見事な鱒!
そして賢い!?
いやいや、
散歩気分のユルユル釣り師に
あっさり釣られちゃったくらいだから、
そこの部分は
もうちょっと磨いてもらったほうが
いいかもしれないな。
直感で言うと、
この後、釣りを続けていれば、
次があったんじゃないかとも思う。
でも、夕方の散歩に
2回の大満足は要らない。
そうそう、
この美しき鱒に出逢えたことに
心からの感謝。
それだけで
もう十分なのだ。
さて、次の散歩は
いつになるのだろう。
極度の
運動不足に陥らぬよう
最低でも週に一度は
水辺まで足を運ばないとダメ。
できれば
今週中にもう一度。
ダメでも来週にはなんとか、、、
そうできたらいいな。