お盆休みの今週、
人が集まりそうな場所に
あえて出かけようとは思わない。
けれど、
ずっと家でじっとしているのも
健康上よろしくない。
ということで、
天気がよかった昨日、
日帰りのドライブに
出かけてみることにした。
向かったのは、
「今金」とか「せたな」といった
道南の檜山地方。
この地域、
夏限定の一大観光スポットが
あるわけでもないから
人との接触も
最小限に抑えられる。
また、派手さはないのだが
地域全体に良い意味での
"まったり感"が漂うのも
この地域の魅力の一つ。
真夏の暑い一日を
のんびりと過ごすには
うってつけの場所とも
言えるのである。
最初に立ち寄ったのは、
後志利別川上流の
美利河(ピリカ)ダムに設置されている
魚道観察窓。
以前の投稿でも少し触れたのだが、
美利河ダムは
立派な魚道が設置された
環境配慮型のダム。
その魚道の途中に
観察窓が設置されていて、
誰でも手軽に
魚の遡上を観察することが
できるようになっているのだ。
僕らが訪れた時に
姿を確認できたのは
ヤマメ、鮎、ウグイの3魚種。
ヤマメは、主に10cm前後の
小型魚ばかりであったが、
鮎は、20センチを超える
良型も混じっていた。
北海道の河川で、
良型の鮎を観る機会は
あまり多くはない。
そういう意味でここは、
道外の方よりも
むしろ道民にとっての
貴重な観察スポットだと
言えるのかもしれない。
そして、もう一魚種
こんな魚も観ることができた。
およそ55cmほどの
サクラマスである。
実際にサクラマスが
遡上しているということは、
魚道がしっかりと
機能しているということ。
環境配慮型で実施した
公共工事のひとつの成果として、
北海道開発局も
きっと胸を張っていることだろう。
せっかく
この地域に来たのだから、
一尾だけで構わないので
鱒の顔を拝んでおきたい。
もちろん、
そんな邪念は捨てずにいた。
そこでどさくさに紛れて、
後志利別川支流にある
ワンポイントだけ
ササッと攻めてみることに。
するとそのワンキャスト目、
着水とほぼ同時にヒット!
30cmに少し足りないが
この地域らしい容姿をした
美しいエゾイワナが
姿を見せてくれた。
うんうん、
今日のところは
この一尾で満足だな。
釣り旅じゃないので、
この日の釣りは
ワンキャストワンキャッチで終了。
大型のイトウやニジマスを狙う
スケールの大きい釣りもいいが
エゾイワナと戯れる
こんなライトな釣りもいい。
こんな釣りが成立するのは
なんとも贅沢なこと。
でも、日本全国を見渡せば、
こんな恵まれた環境が
当たり前に存在するわけではない。
この環境に身を置いていると
ついつい忘れがちになってしまうけれど
いろんな方々の努力があって、
自然環境への配慮と
土地利用のバランスは保たれている。
僕自身、そのことを
いつでも忘れないように
しないといけないな。
そうそう、
後志利別川の支流には
規則上釣りができない保護水面が
いくつかあるので、
釣行の際は、
北海道が発行する釣り人向けの冊子
ルール&マナーをご確認ください。
クマはちょっと怖いけど、
このあたりの地域には
エゾイワナの棲む魅力的な流れが
意外にたくさんあるんですよね~。