屈斜路湖爆釣劇 序章





週中は、
出張で道東へ。



コロナの影響で
出張自体が減っているので、
なんだか久しぶりに
仕事で外に出る感覚だ。



とはいえ、
リモートでできるやり取りは
事前に全部済ませてあるから、
現地での拘束は、
さほど長時間にはならない。



ならば、ということで、
タックル一式を
車に積み込んだことは
もはや言うまでもないことである(笑)







今回の行程は、1泊2日。



自由時間は、
初日の午後と2日目の朝だけだけど
この時季に
道東のフィールドに刺さる
チャンスが訪れたのは
いったい、いつ以来のことだろう。



ここのところ
支笏湖にしか行けずに
ややマンネリ化しつつあった
僕のフィッシングライフ。



久しぶりに足を踏み入れる
春のフィールドの景色は、
とても新鮮なもののように思えた。







屈斜路湖の湖畔に立ったのは、
午後2時を過ぎた頃のこと。



途中、近場を流れる
いくつかの川を見て回ったのだけれど、
どこも雪代の影響が残っていて、
ずいぶんと濁りがひどい。



無理をすれば、
やってやれないレベルではなかったが、
出張ついでで
過剰なリスクを負うのはNG。



そこは冷静な判断として、
貴重な自由時間を
勝手知ったる屈斜路湖で
過ごすことに決めたのである。








そうは言っても、
春の屈斜路湖は実に久しぶり。



しかも、
昨年末の状況があまり
芳しくなかったこともあったので、
どちらかと言えば、
期待以上に
不安のほうが大きかったと思う。



それでも、
新鮮な景色を眺めながら
気持ちよくロッドを振れるんだから
何も言うことはない。



釣果完全度返しの
フラットな気持ちで、
キャストを
開始することができたのである。







最初に入ったポイントで
30分くらいキャストを繰り返すも
魚からの反応はない。



昼頃までは
とても天気がよかったのだが、
突然、風雲急を告げる感じになって、
一気に爆風が吹き始めた。



エントリーのタイミングが
良かったのか、悪かったのか、、、



仕方がないので、
すぐに場所移動を決断。



風裏になる
西岸の林道方向に向かって
車を走らせることを決めた。







途中、尾札部などの
人気ポイントを車で見て回ったが、
平日でも、結構な数の
アングラーがエントリーしている様子。



僕が北海道に移住してきた頃、
春の屈斜路湖に
こんなに多くのアングラーが
刺さっていた記憶はない。



やっぱりコロナ禍で
釣り人口が増えているのは事実だろうし、
商業的な話は一切抜きに、
それ自体は
むしろ歓迎すべきことだと思う。



ただし個人的には、
広いフィールドに来ているのに、
わざわざ密の中に
突っ込んでいくという選択はない。



よって、
人気ポイントは全部スルー。



誰もいない場所まで車を走らせ、
かつての記憶を呼び起こしながら、
4月の屈斜路湖攻略に向けた
僕なりの作戦を練ることにした。








エントリーを決めた場所から
湖を眺めた景色がコレ。



風裏にも
波が回り込んできていて
なんとも寒々しい雰囲気が
あたり一面を覆っている。



時折、陽の差す瞬間もあるが、
基本はローライトコンディション。



ただこれは、
釣りをやるには
大きなアドバンテージになる。



前日まで好天続きで
一気に荒れ始めたこのタイミング、
たぶん、ドンピシャに違いない!







そんな期待感は、
すぐに現実のものとなった。



開始からわずか2投目、
55cmクラスのアメマスがヒット。


ブリブリ、
パッツンパッツンの
健康優良児である。



やっぱり、
アメマスのコンディションは
この時季が最高潮。



尾びれの発色も素晴らしく、
ついついその姿に見とれてしまう。












ただこの1尾のアメマスは
これからはじまる
爆釣劇の序章にしか過ぎなかった。



先ほどの魚をリリースした直後、
今度は、40cm台後半の
黄色味がかったアメマスがヒット。


サイズダウンこそしたものの、
こちらも凄いコンディションだ。



こちらは尾びれに
眩しいほどの銀色がさし、
栄養状態の良さが
手に取るようにわかる。









ここからも、
アメマスの連続ヒットは
もう止まらない。



こんなのとか……


こんなのとか……



平均して
3キャスト1バイトくらいの割合で
反応が訪れる。



だから、
ロッドを振っている時間よりも
魚を触っている時間のほうが
明らかに長いのだ。





最初のうちは、
魚をキャッチしたら
丁寧にフックを外し、
写真を撮ってリリース。



それをひたすら
繰り返していたのだけれど、
そんなルーティンが
20回も続けばさすがに疲れる。



こんな贅沢な悩みなら、
いつ襲ってきても
それはもう大歓迎なのだが、、、







仕方がないので、
ここからは、
カメラを首にかけながらの
フィッシングスタイルにシフト。



それでも……



こんなふうに……


アメマスは釣れ続けた。







ここまでの展開で、
昨年末のネガティブなイメージを
完全に払しょくすることに成功。



ちなみに、
昨年末の釣行の様子はこちらから
https://troutparadise-hokkaido.com/2021/01/01/2020-fishing-tightening_day1/




残る課題は
アメマスのサイズアップか、
産卵に関与していない
回遊系のニジマスを触ること。



いやはや、
なんて贅沢な環境なんだろう。



長いこと鱒釣りをやっていても、
50cm前後の
ネイティブ、ワイルドトラウトの
連続ヒットが止まらないなんて、
そうそうあることじゃない。



なにはともあれ、
屈斜路湖の秘めたるポテンシャル
恐るべし、である。







ここからは、
昔の記憶をたどりながら、
"釣り分け"という
新たなミッションへと移行。



大型のアメマスと
ビカビカのニジマスだけに
ターゲットフィッシュを絞り込んで、
別のアプローチを仕掛けていく。



ただし、
別のアプローチとは言っても、
ルアーチェンジとか
そういうことではない。



立ち位置を変えるとか、
アクションに変化をつけるとか、、、
そんなささやかな工夫だけで、である。







すると、
なんともうれしいことに、、、



この爆釣劇は、
中型アメマス連発とは別の
新たなフェーズへと
突入して行くのであった。




次回につづく)




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