週中は、
空き時間を見つけては
支笏湖へと足を運んだ。
水曜日は1時間、
木曜日は30分、
金曜日は3時間半のエントリー。
でも、
最も条件が良さそうで
最も長い時間ロッドを握っていた
金曜日に凡打するんだから、
釣りはやっぱり難しい……。
水曜日は、
雲ひとつない快晴で
そこそこの波がある
コンディションであった。
その中で、
約1時間の釣りをして
1バイト1キャッチ。
撮影間際に
脱走されてしまったけれど、
ギリギリ証拠だけは
残った感じだったかな……(笑)。
木曜日は、
ローライトコンディションで
ほぼ無風。
時折微風が吹いて
水面が波立つくらいの感じであった。
その中で、
約30分ほど釣りをして
1バイト1キャッチ。
う~ん、
この状況で
よくバイトまで持ち込めたな……。
それが正直な感想であった。
そして金曜日、
この日は
自著「feat.鱒」の関係で
いろいろとお世話になった
腕利きアングラーさんとご一緒。
ローライト、
波はザブンザブンと
一見、湖のコンディションは
最高のように見えたのだが……。
期待どおり、
"モォソモォソ"というバイトは
頻繁に訪れた。
だが、
二人してまったく
魚の重みが
ロッドに乗らないのだ。
バイト数だけを言えば、
二人合わせて優に10回以上。
その中で、一瞬でも
魚とつながった感覚があったのは、
たったの一回、
しかも約1秒間だけ。
気温0℃で
時折吹雪くような状況だったので、
魚は動いたけれど
活性はそれほどでもなく、
全体的にバイトが浅い。
そんな状況
だったのかもしれない……。
やはり
支笏湖というフィールドは
ものすごく魚影が濃い。
そのことを実感する
一週間ではあった。
その反面、
やはりそこは
ネイティブフィールドのこと。
すべてが
こちらの思惑通りに
進んで行くわけではない。
でも、
だからこそ釣りは愉しい。
いつ何時も
すべてを自分の掌の上で
転がすことができるような遊びなら、
トラウトフィッシングなんて
とうの昔にやめていただろう。
悔しいけれど、
魚に掌の上で転がされて
辛酸を舐めさせられることも、
時に快感だったりする。
そうそう、
釣りは相手があって
はじめて成立する遊び。
だからこそ、
鱒たちに対する
リスペクトの気持ちは
常に忘れちゃいけない。
あらためて
そんなことを考えさせられる
とても大切な時間に
なったんじゃないのかな。
この一週間は……。