リンドウ咲く渓のオショロコマ

リンドウと言えば、
夏の終わりを告げる花。

中でも、
エゾオヤマリンドウは
主に北国の湿地帯に
広く分布しているそう。

この時季、
標高の高い渓を歩いていると
このような姿を
しばしば見かける。

うん、イイ……

凛とした青色が
何度観てもたまらないのだ。

この夏は、
オショロコマとの
出逢いを求める機会が
なぜか少なかった。

その理由は、
いたって単純で、
その日、赴く渓を
気の向くままに決めてしまう
私の思考回路が
勝手にそうさせていただけ。

ただ昨日、
頭の中を泳いでいたのは、
高原の川で
細々と命をつないでいる
純粋無垢なオショロコマの姿。

そしてそこに
エゾオヤマリンドウの青色が
粋なアクセントを加えている……
そんな景色だったのである。

現地に到着。

渓に一歩足を踏み入れると、
「あっ、冷たっ!」

そうそう、
やはり山の季節は
着実に歩みを進めていたのだ。

そして、
オショロコマたちも健在。

ひとまず
ホッと胸をなでおろす。

大型化しにくいこの川らしく、
MAX20cmという
サイズ感ではあるのだけれど、
そこは問題じゃない。

可憐というよりも
どちらかと言えば
年季の入った
雰囲気を漂わせるこの魚体……。

うんうん、
原種はやっぱり最高だ!

この渓では、
数尾のオショロコマに出逢えたら
それでもう満足。

これが
私なりの価値観であり、
ルーティンでもある。

よって、
1時間足らずで退渓。

すぐに次の川へと
向かうことにした。

(次回につづく)

スポンサーリンク
レクタングル広告(大)
レクタングル広告(大)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする